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がん全体の10年生存率
国立がん研究センターは、2008年にがんと診断された人の10年後の生存率を2021年4月27日に発表しました。専門的ながん治療を提供している全国240施設の約24万症例を対象にした調査で、これまでに発表された10年生存率の統計で、最も大規模なものでした。

日本人の平均寿命が伸びているとはいえ、 がんは1981年以降ずっと日本人の死因第1位で、毎年、生涯に約2人に1人ががんと診断されています。毎年亡くなられる方の3人に1人ががんで亡くなっていることになります。

2017年に新たにがんと診断された人数(全国がん登録)は977,393例です。
2019年にがんで死亡した人は376,425人(男性220,339人、女性156,086人)です。
男女ともがんの罹患率は、年齢に合わせて段々上昇し、特に50歳代辺りから急激に上昇する傾向にあります。

がん治療における生存率の主な目安は、5年生存率です。これは、治療開始から5年後にどれだけ生存しているかの割合を示しています。診断から1~2年以内に亡くなる病状の悪い患者さんも含まれていますので、見方を変えるとステージ(病期分類)に関係なく治療開始後の1年後、3年後、5年後の生存率は上がってきます。全身状態、合併症、年齢などを考慮した再発率や予後を予測するリスク分類です。例えば手術後、年を経るごとに生存率が上昇するケースが多くなります

2019年がんの死亡率医療が細分化される方向には向かっています。医療機器の進歩もありますし、医師の人数、薬剤の種類は増えたのに、 年齢調整罹患率(高齢化の影響を除去するための、年齢調整)では、がんに罹患する人、死亡率は微減していることになっていますが、全く実感がありません。 年齢調整罹患率などの言葉も最初は使用していませんでした。また生存率ですので、その時点で再発されて、闘病している方は含まれていません。

現代のがん医学は、飛躍的な進歩しているように見えますが、それはCT、MRI、PETなど大掛かりな機器を使用した診断が進歩しているだけです。検査のやり過ぎも問題があります。皮肉なことに大掛かりな検査機器がなかった時代の方が、圧倒的にがんの罹患率、死亡率は少なかったです。

今後のがん標準治療 生存率

個々の状況に応じた個別化医療を行うことも普通になりつつあり、ほぼ全ての部位でステージ(分類にはI~IV期までがあり、がんの進行度を示す病期)が早期ほど10年後の生存率(60.2%)は上がります。
それでも、罹患率が増えている肺(小細胞肺がん)、肝臓(肝内胆管がんを含む)、膵臓、などの“難治性原発がん”ではここ数年の生存率は変わっていません。

膵臓がんでは、5年生存率は男性、女性計8%ともっとも低い生存率です。しかも年々増え続けて います。診断と治療の非常に難しいがんです。以前は手術ができても5年生存率の統計はありませんでした。3年生存率だけでした。

遺伝子変異が難治がん、希少がん(きしょうがん)の発生に関与していることが明らかになっています。術後の再発率が高く、5年生存率は不良です。切除不能がんに対する治療法は、原則として化学療法です。

同じ病名であっても、治療の効果は人によって多種多様です。一人ひとりのがん細胞の特性を知った上で「再発」をいかに抑えるかが 「5年無再発生存率」の向上に繋がります。標準治療(癌取扱い規約 )も完全ではありませんが、それでも現状は最適な治療方針です。

原発巣を摘出して完治することを目的に行う手術。ところが、固形がんの場合、手術を実施しても、一定の割合で再発が起こってきます。

がんの手術においては、根治性(がんを確実に取り除くこと、原発巣に隣接するリンパ節の郭清など)を目的にします。その上で、身体への侵襲性が低い手術法(腹腔鏡、ロボット手術)か開胸、開腹手術にするかを総合的に考慮します。また、多くの医療施設では術中に組織の一部を「エアーシューター」通じてカプセルを病理診療科に送り「術中迅速検査」もします。術中に手術室のスピーカーから顕微鏡下での病理検査の結果(組織からはがん細胞は確認されない)が流れ、 術者も確信をもって切除範囲を決めることができます。

その後、経過観察(術後サーベイランス)が始まります。病理検査でも、摘出した組織からいくつもの標本を作り顕微鏡で観察してがんの確定診断(扁平上皮癌、腺癌など)をします。所属リンパ節に転移がなくても再発予防のための抗がん剤治療などを行われることもあります。手術は完璧。それでも、ほぼ、どの部位の原発臓器でも数年で30%くらいの割合で再発が起こってきます。

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